7.18.2013

Apple機器の超保守的なスペル修正ポリシーがあなたを危険にさらす・・・?

Appleにおける超保守的なスペル修正ポリシーがあなたを危険にさらす・・・?




Huffington Postの一昨日の記事だけども、非常に興味深かったので読み入ってしまった。

タイトルを直訳すると”如何にしてAppleによる超保守的なスペル修正ポリシーがあなたを危険にさらすか"ってことになる。





There are more than 14,000 English words that iPhones won't correct properly, including sensitive ones like murder," "suicide," "rape," "bullet," and "abduct," according to a report released Tuesday on The Daily Beast.
The Daily Beastが報じるところによると、iPhoneは約14000語以上の英単語を正確に修正できないらしい。うまく自動修正が動かない単語にはmurder, suicide, rape, bullet, abductみたいないわゆるセンシティブな単語も含まれている。

最初に記事をざっと見たときに、まあたとえばBilletみたいな危なくない単語を打とうとしたときに、Bulletみたいな危ない単語に変換されてしまって、それがサーバに記録されてしまって危ないじゃん的な話しかと思ったんだけど、記事を読み進めるとそうじゃない。

There are countless situations in which someone may want or need to text (rather than call) someone for help. In those moments, it's important that the texter is able to quickly and effectively communicate his or her situation.
If, for example, someone is hiding in his or her home from an abusive partner and wanted to text a friend or family member for help, an iPhone or iPad might suggest "absurd," "surfer" and "a duct" when he or she types "abused," "murder" and "abduct."
テキストで誰かの助けを求める状況なんかは数え切れないほどあるわけで、その場合、テキストのやり取りは、彼/彼女の状況を迅速に知らせる必要がある。
たとえば、家庭内DVかなんかで、友達や家族に助けを求めるときに、iPhoneやiPadは、"abused"を勝手に"absurd", "suffer"を"surfer", "abduct"を "a duct"に変換候補を出してしまう。
要は、AppleのOSに組み込まれたスペルチェック機能が超保守的であるがために、本当に困っている状況で、悪意ある用途でなくBulletみたいな言葉を使いたいときに、iPhoneやiPadでは正しい変換候補が出てこないっていうことだ。

たしかに、abused(虐待されている)がabsurd(不合理)に変換されたら意味はわからなくなってしまうし、suffer(苦しい)がsurfer(波乗り)に変換されてしまうと一気に江ノ島だ(雰囲気)。

まあミススペルせずに正確に打てやって話だし、DV受けたり危険にさらされてる状態で「あぁん、ミススペルが気になるわ!そうよ、iPhoneのスペルチェック機能を使って修正しましょ!」ってくらい神経質な人だったら、スペルチェック・自動修正機能が求めている変換候補を出してきているかどうかくらいチェックしそうな気もするし、その人焦ってなくね?って気もする。

物は試しで実際にiPhoneで試してみたんだけども、まあ確かに記者の言うとおり、"raape"とミススペルした変換候補として"tape"が表示されている。

Appleにおける超保守的なスペル修正ポリシーがあなたを危険にさらす・・・?


Huffington Postは「Appleから何の回答もない」って問題提起しているけど、これって正解がないような気がする。


だって、機能を使うかどうかはユーザの自由だし、機能を使いこなせないユーザにあわせて新しいテクノロジーをリリースしないなんてどうかしている。

実際にスペルチェック機能はオフに出来るし、僕も基本的にはうっとうしいからオフにしている。
設定→一般→キーボード→スペルチェック、自動修正


それに、僕の友達は僕がabused状態にあったりするときに、abusssedってミススペルしててそのままメールで送ったりしても、きっと気づいてくれる。
「あ、こいつミススペルしてるな」って


でもってちょっと待って。
逆に考えると、センシティブな言葉を変換候補に出したら出したで結構怖い。

例えば、Bulletみたいな言葉が大量に含まれたメールが大量に送られたことによって、どこぞのインターネット監視センター的な怖い人たちが反応して、誤認逮捕的なことにならないとも限らないし、それがおきると大問題だからだ。

うまく言えないんだけど、"rope"をミススペリングしたときに"rape"を候補に出されてしまって、ロープ屋さん的な人たちがrape, rape言い出すと、色々アラートが上がっちゃうようなシステムとかがあったりするかもしれなくって、それが反応しちゃったりするといろいろとヤバい的なことにもなりかねないような社会だよもうこの世はってことなんだけど、察して

テクノロジーって難しいよねって考えさせられる記事だった。



僕としては"パンチラ"の変換候補に"パンチら"を出すのを早めに修正してほしいところです!


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